2019/10/21
シンガポール発カープールアプリ「Ryde」がKLに進出
シンガポール発のカープールサービス「Ryde」が11月1日からクアラルンプールでサービスを開始する。
シンガポールでは、2018年に運営を開始し、現在2万5000人のドライバーが登録しており、香港でも運営している。クアラルンプールでは2019年末までに5000人のドライバーの登録を目指す。
Grabと似たサービスのようだが、違いは「Rydeは環境のためのサービスであり、営利目的ではない点」(Terence Zou 創業者/CEO)だという。
RydeはシンガポールではGrabと同様の配車サービスも展開しているが、マレーシアでまずスタートするのは通勤などで利用することを想定した「RydePOOL」。
これは、すでに旅程が確定しているドライバーと、同じ旅程の利用者をRydeを通じてマッチングできるサービスだ。Rydeが専業にならないよう、乗客を乗せられるのは1日2回だけという制限が設けられている。
そのほか、ペットが同乗できる「RydePET」も同時にローンチする。
GrabはシンガポールではGrabPETのサービスを開始しているが、マレーシアでは始まっていないため差別化が図れそうだ。
マレーシアでは、Grabなど配車サービスのドライバーにPSV免許(Passenger Service Vehicle)の取得を義務付ける新ルールが導入され、Grabのドライバー不足が問題になっている。
RydeのCEOは、「RydePOOLのドライバーからは手数料を徴収しないため、PSV免許は不要だろう」としつつも、マレーシアの国土交通省との話し合いはこれからだとしている。
参考文献:DIGIMA