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2020/02/17

インドネシア

MRT南北線、3月着工へ 清水建設・アディカルヤが受注 HI~ハルモニ間

清水建設と国営建設アディカルヤによるコンソーシアム「清水・アディカルヤ(SAJV)」は17日、「MRTジャカルタ(MRTJ=ジャカルタ特別州営)」が入札を進める大量高速鉄道(MRT)南北線第2フェーズのうち、中央ジャカルタのHI前ロータリー駅~ハルモニ駅の建設を受注した。同区画の地下トンネル部分(2・8キロ)と、タムリン駅とモナス(独立記念塔)駅の2駅を建設する。

MRTJのウィリアム・サバンダル社長によると契約額は約4兆5千億ルピアで、工事は3月から開始する。
 
HI前ロータリー駅で行われたこの日のSAJVとの契約締結式には、両社代表のほか、石井正文・駐インドネシア日本大使やアニス・バスウェダン・ジャカルタ特別州知事らが出席。石井大使は式典のスピーチで、「MRTの建設は、インドネシアと日本の友情を示すもの」と話した。また、MRTJが2030年ごろの開通を目指す西ジャカルタのカリデレス~東ジャカルタのウジュン・メンテン間の東西線(31・7キロ)も、引き続き日本との協力に期待を込めた。
 
MRT南北線第2フェーズは、HI前ロータリー駅から北ジャカルタのアンチョール駅を結ぶ11駅で構成され、総延長は11・5キロ。HI前ロータリー駅~コタ駅間の地下区間(A区間=5・2キロ)と、コタ駅~アンチョール駅間の地上区間(B区間=6・3キロ)に分かれ、それぞれ2024年と、27年の開通を目指している。
   
A区間の各駅は、トランスジャカルタ停留所付近に建設される。また、ハルモニ駅はトランスジャカルタ停留所と、コタ駅はトランスジャカルタ停留所と国鉄コタ駅が連結。複数の交通機関を統合して利用者の利便性を向上させる。MRTJは開通後の平均乗客数を、1日55万1200人と試算している。
   
また、東西線が実現した場合、同コンソーシアムが建設するタムリン駅が、南北・東西両路線を結ぶ要所となる。
   
日本政府は18年、第2フェーズ建設に総額700億2100万円を限度とする円借款の供与を発表した。日本政府は19年3月に完成の第1フェーズで09年と15年の2回に分けて総額約1250億円を供与。第2フェーズでも同様に、時期を区切って供与する方向で交渉が行われており、完工までに再び円借款供与契約を結ぶもようだ。
参考文献:DIGIMA

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