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2020/03/13

インドネシア

価格高騰、「違法マスク」も 新型コロナ 各地で品切れ続く

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ジャカルタ特別州ではマスクの価格が高騰、10倍以上の値上がりを見せている。国内では新品と偽った使用済みの「違法マスク」販売も摘発されている。

医療用品店が約300店並ぶパサール・プラムカ(東ジャカルタ・マトラマン)では、新型コロナウイルス発生前の1月ごろには、約2万5千~3万ルピアで販売されていた50枚入りのマスクが、30万~45万ルピアで売られている。同市場のドラッグストア店主のウジャンさん(52)によると、マスクは1月末ごろから仕入れが難しくなり、仕入れ値も2万ルピアから20万ルピアまで高騰。「小売店などでマスクを買えなかった人が毎日訪れるが、値段を聞くと帰ってしまう」と話し、今月からマスクの取り扱いをやめたという。
 
日本の生活雑貨や日用品を取扱うスーパー「パパイヤ」の中央ジャカルタ・シティウオーク店や、タムリンシティー内の小売店ハイパーマートでも、マスクや消毒液は売り切れ状態。在留邦人の生活にも影響を及ぼしている。

 
マスクの払底状態が続く中、国内では悪質な業者が保健省の許認可を受けていないマスクの製造や、使用済みのマスクを新品と偽り販売する事態が発生している。

 
地元メディアによると、西ジャワ州バンドン市警は6日、同市の民家で使用済マスクを包装し、新品と偽って販売しようとしていた疑いで男性1人を拘束。使用済マスクが詰められたフレコンバック2袋を押収した。押収されたマスクには、使用時にできたシワを隠すためのりを塗ったり、縫い合わせたりした形跡があったという。同市警は男性が、使用済のマスクを新品と偽って販売しようとしたと見て、詳しい事情を聞いている。また同日、中央ジャカルタ・パサールスネンでも事業許可を得ずにマスクを製造・販売していたとして57歳の男性1人が摘発された。

 
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は3日、マスクの買い占めと転売の取り締まりの強化を国家警察に指示している。中部ジャワ州警察は3日、1箱あたり3万~4万ルピアで仕入れたマスクを27万5千ルピアで販売していたとして、同州スマラン県の男性3人を消費者保護法違反の疑いで逮捕している。
参考文献:DIGIMA

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