2024/07/26
香港の昨年の運用資産は31兆ドル
香港証券先物事務監察委員会(SFC)は間もなく昨年の「資産・ウェルス管理活動調査」報告書を発表する。7月8日付香港各紙によると、陳茂波・財政長官は、香港の資産・ウェルス管理事業は昨年、多くの圧力の下でも強い回復力を示し、香港の運用資産規模は約2.1%の緩やかな成長で31兆ドル以上で安定していると述べた。そのうち約3分の2の資産は過去と同様に香港域外の投資家からのものとなっている。プライベート・エクイティ・ファンドが管理するファンドの規模も昨年着実な成長を記録し1兆7000億ドルを超え、巨大な中国本土市場に次いでアジア第2位のプライベート・エクイティ・ファンド管理センターとしての地位を維持している。
陳長官は7日のブログで、プライベートバンキングとプライベートウェルスマネジメント事業の好調な業績のおかげで昨年記録された純資本流入額は2022年と比べて3.4倍以上増加し、3900億ドル近くに達したと述べた。香港に登録されたファンドの純資本流入も増加を続けており、昨年の純流入額は870億ドルを超え、前年比90%余りの大幅な増加となった。陳長官は、資金が香港から流出するというこれまでの懸念が不要であることが関連データによって十分に証明されていると指摘した。